生産者紹介
「いずみ山愛の里」運営会社が手掛ける自社農園事業 丸和食品株式会社
2024.9.20地元産の新鮮な野菜や果物をはじめ、肉や魚、お土産品なども提供する、『道の駅 いずみ山愛の里』。この施設は和泉市の指定管理者制度で運営されており、2022年からは地元企業である丸和食品株式会社がその運営を担っています。今回は丸和食品の岡田さんにお話をお聞きしました。
道の駅 いずみ山愛の里
岡田 剛成
リニューアルした道の駅 いずみ山愛の里
―丸和食品は、2022年から道の駅『いずみ山愛の里』の運営をされているとお聞きしました。そちらでは自社農園で栽培した野菜も販売されているとお聞きしましたが、農園事業はいつ頃から、どういった目的で始められたのでしょうか。
2022年4月29日に道の駅いずみ山愛の里のリニューアルがあり、そのタイミングで指定管理者となりました。いずみ山愛の里の運営に合わせて地場産の野菜販売も強化したいという事で、私に声がかかりました。
―なるほど、岡田さんは『いずみ山愛の里』の運営が始まるタイミングで入社されたのですね。
はい、実家はみかん農家で、農業は農業大学に通って学びました。卒業後も家業とは別でグループを作って農業を営んでいたので、20数年間農業一筋という事になります。
―その手腕を活かして、自社農園事業を率いて、その農産物をこちらで販売されているという事なのですね。
自社農園での多彩な野菜栽培
―現在はどういったものを、どの位の規模で栽培されているのでしょうか。
トマト、とうもろこし、かぼちゃ、キュウリ、水ナス、メロン(赤肉・青肉)と色々な種類を栽培しています。総面積は約2ヘクタールです。
―かなりの種類を栽培していらっしゃるのですね。
一番多いときは年間30品目以上栽培していました。
現在はおよそこのようなスケジュールで出荷しています。(※気候によって変動はあります)
品種 | 出荷スケジュール |
---|---|
とうもろこし | 7月初旬~下旬 |
トマト | 7月~9月下旬 |
水なす | 6月中旬~9月下旬 |
かぼちゃ | 7月初旬~12月ごろ |
きゅうり | 8月下旬~10月下旬 |
メロン | 8月初旬~中旬の約2週間 |
人参(彩誉) | 11月下旬~2月中旬 |
大根 | 1月中旬~2月下旬 |
ほうれん草 | 12月下旬~2月下旬 |
小松菜 | 12月中旬~2月下旬 |
白菜 | 12月上旬~2月下旬 |
青ネギ | 11月下旬~3月下旬 |
水菜 | 12月中旬~2月下旬 |
しろ菜 | 12月中旬~2月下旬 |
みかん | 11月中旬~12月下旬 |
―初夏から秋にかけては、やはりお忙しそうですね。
夏野菜は4月ぐらいから種を蒔いて5月の連休に植え、7、8月ぐらいには終わります。これがスタートですね。今からだと、冬野菜が始まります。(※インタビューは9月)
軟弱系の野菜である、小松菜、ホウレンソウ、きくな、みずな、人参(綾誉)なども栽培していますが、これは水やりが大変で、1日4時間もかかります。
―それは大変ですね。何人ぐらいでやっていらっしゃるのですか。
私と、海外からの技能実習生3人の、主に4人で農園作業にあたってます。
今後は和泉市にない果物も
―現在の流通経路としては、道の駅のみでしょうか。
大半は道の駅での販売ですが、一部は市場に卸したり、加工食品用原料としての販売もしています。
―基本的にはこちらで販売するという事ですね。丸和食品の野菜はおいしいと評判だと聞いています。
いい肥料を使い、丹精込めてわが子のように育てているので、そのように仰っていただけてうれしいですね。
―これから会社としては、農園事業をどのように展開されていくのでしょうか。
和泉市ではあまり作っていない、バナナやマンゴーなどいろいろな果物にチャレンジしたいですね。先程収穫スケジュールでもお話ししましたが、最近は20年ぶりに水なすを植えてみたんですよ。
―水なすの栽培経験もおありなんですね。
そうですね。ただ、一番得意な野菜はトマトなんです。一番多いときは7,000本の木を土壌栽培で育てて、1日1万個採っていましたね。
ーそれはすごいですね。ぜひそのパワフルさで、和泉市の農業を盛り上げていっていただきたいです。
本日はありがとうございました。
食品の総合商社である丸和食品株式会社は、今回ご取材した自社農園の野菜以外にも、いずみ山愛の里で様々な自社製品(和泉産のみかん、はっさくやレモンを使ったオリジナル商品)を販売しています。ぜひ立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。