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学生FW

第1回 大阪公立大学フィールドワーク

2023.7.10

当サイトを運営する一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューロー大阪公立大学とは、地域振興に向けた連携協定を結んでいます。
現代システム科学域の「環境再生学」の授業、そして景観計画学研究室(阿久井康平研究室)のプロジェクトの一環を通じて、泉州地域における風土及び文化が育んだ食材について学び、泉州地域の魅力再発見を目的に、その取り組みの第一弾として学生による3つのフィールドワークをおこないました。今回はそのレポートをお届けします。

貝塚市北野農園(農水産物名:水なす)

北野農園は、以前当サイトでもインタビューをさせていただいた事もある、泉州の代表的な水なす農家です。
代表の北野忠清さんからは、泉州水なすの歴史や栽培するうえでのご苦労、水なすにかける熱い思いなどをお話しいただきました。
そしてお話を伺ったあと、とれたての水なすを生でいただきました。背景を理解することで、よりおいしく感じられたようです。中にはお土産にいただいた水なすを、自分で調理した学生もいたようで、泉州水なすへの興味や理解が深まったフィールドワークとなりました。

学生レポート

❰ 泉州水なすについて ❱ 小林将太朗
❰ おいしいとストーリー ❱ 深 野 聡 実
❰ 農家訪問から見えてくる農業の実態 ❱ 瀬 口 宏 介
❰ おいしさの背景 ❱ T . S
❰ より良い作物と地域環境のために ❱ 平 井 稜 一
❰「おいしい」に影響を与える要因について ❱ 平 松 明 澄

田尻漁港(農水産物名:わかめ・鯛・かきなど)

田尻漁港は、泉州観光ガイドの特集記事でも、日曜朝市牡蠣小屋をご紹介しております。そんな我々編集部にとっても馴染みのある田尻漁港、以前は天然の水産動植物をとる採捕漁業が中心でしたが、近年は周辺環境の変化に伴い養殖漁業が中心となっているそうです。
そのほか、朝市や釣り堀、牡蠣養殖などにより、年間を通じてさまざまな海の魅力を体験できる、観光業を含んだ海業への取り組みについてもお話を聞かせていただき、理解を深めました。

学生レポート

❰ 獲る漁港から育てる漁港・観光漁港へ ❱ 赫 新 越
❰ 田尻漁港の「おいしい」について ❱ 宮下晴凪
❰ おいしいをより多くの人に ❱ 三浦太生
❰ 田尻漁港の工夫 ❱ 藤城大介
❰ 事業の多角化がもたらすおいしいの基盤 ❱ 牧野至皓

男里川地域(農水産物名:あさり)

大阪湾に流れ込む男里川の河口付近は、現在では関西有数の潮干狩りスポットとなっています。この周辺を、NPO法人ホタル燦燦会の皆様にご案内いただきました。
元々この辺りでは多くのホタルを見ることができましたが、環境破壊により一時はホタルがほとんど見られなくなっていました。それをNPO法人ホタル燦燦会の方々が2007年より環境改善に取り組み、現在ではホタルだけでなく、潮干狩りができる程アサリが繁殖するようになりました。
学生たちも潮干狩りに挑戦しましたが、普段食卓で口にするものを実際に獲るという体験は、多くの学びがあったようです。

学生レポート

❰「味」ではない「おいしさ」❱ 菰田祥汰
❰ 男里川のあさりが「おいしい」理由 ❱ 木下愛菜

おわりに

3つのフィールドワークを終えたあとは、担当教員指導のもと、それぞれの学びを共有・体系化するディスカッションをおこないました。
食材の「おいしい」味覚は当然もちろん!、生産者や関係者のお話を踏まえ、まつわる歴史・文化、生産技術の深化、そしてコミュニケーションを通じて想いを知ること。匂い、音、そして自分の目で環境や景観を体感すること。だれかと時間、空間、そして思い出を共有することなどが、おいしいと密接に関わる情緒的価値を見出す視点や枠組みが導き出されました。

今後も一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローと大阪公立大学は、泉州地域の魅力を発信し、地域活性化と新たな価値創造の取り組みを継続してまいります。

執筆者名

編集部

うまい!泉州編集部